マニュアル、オートマチック、CVTはどこが違うのですか？

現在、クルマのトランスミッションは大きく分けて、オートマチックトランスミッション（以下AT）とマニュアルトランスミッション（以下MT）の２タイプがあります。ATはクラッチペダルがないためアクセルとブレーキという２つのペダルで操作します。かたやMTはクラッチペダルが加わり、３つのペダルを両足で操作します。このため、AT車は運転操作が楽であるというメリットがあり、とくに初心者には適しています。運転免許証もAT車限定のものがあり、現在ではMT車の需要が少ないこともあって、高い人気を集めています。
　MT車は、変速のたびにクラッチ操作とともにギヤチェンジをする必要があるため、AT車と比べて運転は難しくなっています。しかし、クルマを操る楽しさを味わったり、性能を十分に発揮させて走らせるには有効なトランスミッションですから、スポーツカーなどには多く設定されています。
　もうひとつ、ＡＴと同様にクラッチ操作を必要としない変速機にＣＶＴがあります。ＣＶＴはベルトによって径が可変するプーリー（滑車）を回転させることで、連続的な変速を可能にしていることから、無段変速機と呼ばれています。トルクコンバーターというシステムを用いて段階的に自動変速していくＡＴに対し、変速ショックがなく、動力伝達効率にも優れるため、燃費性能にも貢献するというメリットがあります。